テレビのリモコンが故障したので修理したよ!でも、買い換えたほうが早かったでござるの巻

分解完了
リモコン到着


先日、テレビのリモコンが壊れました。リモコンのボタンを押してもテレビが反応せず、ボタンの押した感じも何か変。引っ込んだまま元の位置になかなか戻りません。使い始めて5年程経過しての異常発生です。

ネットで調べると、なんとか直せるようなので思い切って分解して故障箇所を修理することにしました。どうせ処分するなら、自分で手を入れてみたわけです。

必ず直る訳ではありませんし、余計に使い物にならなくなる可能性があります。それをご留意の上で、お読みください。

なお、結論を言いますと、タイトルでネタばれしていますが、一時的に調子が良くなっただけで最終的には買い換えています。コスパや精神衛生を考えると買い換えた方が良かったという結末です。

※追記:2016年10月27日の日本シリーズ観戦中に、突如リモコンがまた壊れました。購入してから1年経たずしての故障、通電できていない様子で異常個所が分からず。カープは負けたし、もういやだ、wooo!!。

目次

用意するもの

以下の道具を用意してください。

  1. ドライバー:プラスとマイナスの両方。
  2. 堅いカード:要らなくなったクレジットカードや会員カードを使うと、分解が楽になります。
  3. ティッシュや硬く絞った雑巾:加水分解で溶けたゴム部分を拭う時に使用。
  4. 専用クリーニングシート:OA機器専用のシートです。これを使うと効率良く汚れが落ちます。ティシュー等の代わりとして使うといいでしょう。ナカバヤシ 強力拭き取り用 ウェットタイプクリーナーなど。

リモコンの分解

ドライバーを差し込みこじ開ける

ネジだけで外装が固定されているリモコンであれば、すぐに基板を取り出せるでしょう。

今回壊れたのは、日立のプラズマテレビwoooのリモコン「C-RT1」。これは基板の取り出しがちょっと難しいリモコンです。外装がネジで固定されておらず、上蓋と底蓋を爪で固定する作りです。

上蓋と底蓋のスキマにドライバーを差し込み、上蓋をこじ開けます。ドライバーの差し込み箇所は爪がある場所から離れたところが作業しやすかったです。ここは個々人で感覚が違うので、いろいろチャレンジしてベストポイントを探してみてください。

爪がある箇所
上蓋の、爪が固定される部分

慣れないと手こずります。ドライバーを使うと傷が付くので、代わりにカードなどを間に差し込んでこじ開けたり、元に戻らないようにクサビとして使うと便利です。

ドライバーを使う際、力んで怪我をしないようにしてください。また、リモコン自体を割らないようにしましょう。力加減に注意です。

下の図の通り、爪でリモコンの外装を固定してあります。

底蓋の爪
底蓋の爪
上蓋の、爪を引っ掛ける箇所
上蓋の、爪を引っ掛ける箇所
基盤と底蓋

上蓋と底蓋が外れると、上蓋にネジ止めされた基板が現れます。ここは普通にドライバーでネジを緩めます。

分解完了

分解すると、上図のようにパーツが分かれます。ボタン部分のスキマには手垢や埃といった汚れがびっしりかもしれませんから、しっかりと綺麗にしましょう。

さて、ここからが本番です。

基板の掃除

故障の原因はリモコンのゴム部分が溶け出して、それが基板に付着して反応が悪くなっていることでした。日立のテレビリモコンでは頻発している症状です。よって、基板の汚れを取り除くことがゴールです。

ゴム部分の加水分解
ゴム部分が溶けています。

この通り、ボタンのゴム部分がベトベトと溶け出しています。水が付着したような状態です。この溶けた部分が基板に付着することで動きが悪くなったんですね。この汚れを拭います。

基盤の汚れ

上図のように、基板に汚れが付着していました。こちらも拭き取ります。

ティシューや固く絞った雑巾で取り除いていきます。基板やボタン部分を傷めないように優しく慎重に作業します。

OA機器専用の超極細クリーニングシートなら傷が付きにくく安心です。


ナカバヤシ 強力拭き取り用 ウェットタイプクリーナー ボトルタイプ DGCW-B2060

ティシューで作業

ちょっとだけ水や無水アルコールをつけて作業すると、簡単に汚れが取れます。

水を使った場合は作業が終わった後、よく乾かしてください。

無水アルコールを使うときは、手が荒れるので手袋を使ってください。無水アルコールではなく、キッチン用アルコールでも落ちますが、水分が多いのでやはり乾燥させる事が必要です。

基盤の掃除終了

基板を傷めずに拭き取りが完了しました。

ボタン部分の作業終了

ボタンのゴム部分の拭き取りも大体完了です。

導電性のゴム接点は面倒くさい

導電性のゴム接点

導電性のゴム接点部分は気をつけないといけません。上図の丸い部分は導電性のゴム接点となっており、ボタンを押すと基板に導電されてリモコンが動作します。

経年劣化で故障しやすい部分です。ここは汚れを軽く取った後、丸くくり抜いたアルミ箔を丸い部分にあてがうと、性能が戻る場合があります。

ただ、すぐにアルミ箔が剝がれたりして動作しなくなったりします。根本的な解決策ではありません。ここがダメになった場合は買い直したほうが早いです。

以上で作業は終了です。元に戻して動けば作業成功です。

無事治った、と思ったら2ヵ月後に動作不良に

修理してから2ヶ月間、安定動作をしていたリモコンは徐々に動きが鈍くなってきました。特に、すぐ上の段で触れたゴムの導電部分の接触が悪くなり、それからゴムの加水分解は続いていたので結局基板fに汚れが付着し始めていました。

振り返ってみれば、今回の作業は対症療法だっただけで根源は直っていません。恐らく、再度クリーニングしても再発するでしょう。

リモコンを買い直したほうが早かった件

リモコンの故障は寿命ということで諦め、リモコンを新たに注文しました。

リモコン到着

新品ですから、すこぶる反応が良いです。値段は3,000円程度で購入できました。直す時間や手間を考えると始めから買っておけばよかったとちょっぴり後悔です。

ソニーやパナソニックなどのリモコンも同程度の価格で販売されているので、それらのメーカーのリモコンをお使いの方も新品に交換したほうが費用対効果は高いと思います。

生産終了から7年間は保守部品があると思いますので、ネットで探してみましょう。エディオンやビックカメラといった実店舗で買いにいった際、取り寄せになるということで結構時間が掛かるようでした。

私がこの度お世話になったのは、ルクス 楽天市場店です。こちらのお店は家電製品にまつわる保守部品が沢山扱われており、各メーカーの純正品の品揃えは圧巻です。20年以上前からある超マイナーな蛍光灯で特にお世話になっています。

買ったのは、プラズマテレビwoooの純正リモコンです。

他のお店でもテレビリモコンのほかに、電子機器の保守部品を豊富に扱うお店があり、おすすめ店は一覧は以下の通りです。

あとがき

話の落ちは結局直らなかったということでした。日立のテレビリモコンは故障例がとても多いようで、同じ問題に悩まされている方が大勢いらっしゃるようです。日立さんには改善をお願いしたいところですが、woooは撤退してしまったので願いは叶いません、残念です。

※日立はWoooの設計・製造・生産から撤退したものの、現在では他社製品OEMによりWoooブランドが販売継続されています。情報提供ありがとうございました。

「リモコンは消耗品、不調だったら新品に交換を」が教訓となりました。そちらの方が時間的に節約されます。時は金なり法隆寺です。

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (4件)

  • 同じシリーズの、液晶の32型のP05を持ってますが、やはりリモコンが不調です。
    リモコンの分解は面倒なので、買うことを検討します。
    Woooについては、今も販売してます。ただし、製造をやめて、ほかの会社で作って日立Woooブランドで販売する「OEM商品」という形で、残ってます。

    • >yoshi193さんへ

      コメントありがとうございます。
      yoshi193さんもリモコンが不調なのですね。
      リモコンの分解は確かに大変でした。他社ではネジを外せば外れたのですが、日立のテレビリモコンはそうはいかず、2時間かけて分解・清掃をしました。
      購入がベストだと思います。直りませんでしたし…。

      >Woooについては、今も販売してます。ただし、製造をやめて、ほかの会社で作って日立Woooブランドで販売する「OEM商品」という形で、残ってます。

      Woooブランドが今も継続していることを確認しました。未だに売られていたんですね。家電量販店やネット通販でも見ることが無かったので、今の今まで知りませんでした。
      今月一番の驚きです。家族にも伝えてみます。ありがとうございました!!

  • 今朝、リモコンの調子が悪くなり、検索しましたら、画像もありわかりやすく解説してくださっていたので、分解掃除をしてみました。ありがとうございました(^_^)リモコン復活です!

    • こんにちは、記事をごらんいただきありがとうございました。

      リモコンが復調されたのですね、おめでとうございます。
      慣れない作業をしながら写真を撮っていたので、皆さんに上手くお伝えできているか心配でしたが、お役に立てて良かったです。

      今後とも、当ブログをよろしくお願いいたします。

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